「CodexのデスクトップアプリはMacとWindowsだけ」——この状況が変わりました。2026年8月11日、OpenAIはLinux向けデスクトップアプリのプレビュー版を公開しました。ChatGPT・Work・Codexがひとつのアプリにまとまった、Mac/Windows版と同じ流れの「プロジェクト中心の画面操作」が、ついにLinuxでも使えます。
ただし「プレビュー」=早期公開の試用版です。対応OSが限られ、一部機能は未対応。この記事では、対応環境・入れ方・今できること/できないこと・CLIとの使い分けを、確認できた事実ベースで整理します。
この記事でわかること
- ✅ Linux版アプリで何ができるか(Mac/Windows版との関係)
- ✅ 対応ディストリビューションとCPU、入手方法
- ✅ プレビュー段階の制限と、報告されている不具合
- ✅ CLIとアプリ、どちらを使うべきかの判断基準
⚠️ 本記事は OpenAI 公式とは無関係の解説記事です。内容は2026年8月22日時点の公式告知・報道に基づきます。プレビュー版のため仕様は変わる可能性があります。
発表の要点(2026年8月11日)
- Linux向けChatGPTデスクトップアプリのプレビュー版を公開。ChatGPT・Work・Codexがひとつのアプリで使える
- Mac/Windows版と同様、ローカルのプロジェクトを開き、ファイルを編集し、Gitを扱い、許可したコマンドを実行できる
- 対応はUbuntu 24.04 LTS / 26.04 LTS、Debian 13、Fedora 43 / 44。CPUはx64・ARM64の両対応
- 配布形式は .deb(Ubuntu/Debian)と .rpm(Fedora)。待機リストは不要で、Linux環境から公式のCodex紹介ページを開くとパッケージを選べます
これまでLinuxではCLI(コマンドライン)版が主役でしたが、ターミナルが苦手な方でも「画面で操作する」入り口が加わったのが最大の変化です。
対応環境の確認(ここで半分が決まる)
| 項目 | 対応状況 |
|---|---|
| Ubuntu | 24.04 LTS / 26.04 LTS |
| Debian | 13 |
| Fedora | 43 / 44 |
| CPU | x64 / ARM64 |
| Arch Linux / NixOS 等 | 公式対応外(コミュニティ製パッケージの報告はあるが非公式) |
| ディスプレイサーバー | X11は安定。Waylandネイティブ対応は実験段階(X11へのフォールバックで動作) |
自分のディストリビューションとバージョンは、ターミナルで次のように確認できます。
cat /etc/os-release
uname -m # x86_64 なら x64、aarch64 なら ARM64
対応外の環境では無理に入れず、従来どおり CLI版 を使うのが安全です。
インストール手順
STEP 1:パッケージを入手
Linux環境のブラウザで公式のCodex紹介ページ(openai.com/codex)を開くと、OSに合わせたパッケージ(.deb / .rpm)を選択できます。
STEP 2:インストール
ダウンロードしたフォルダで、ディストリビューションに応じて:
# Ubuntu / Debian(.deb)
sudo apt install ./ダウンロードしたファイル名.deb
# Fedora(.rpm)
sudo dnf install ./ダウンロードしたファイル名.rpm
STEP 3:起動してログイン
アプリを起動し、ChatGPTアカウントでログインします(アカウント作成ガイド)。プロジェクトフォルダを開けば、Mac/Windows版と同じ感覚で使い始められます。基本操作の全体像は デスクトップアプリ完全ガイド を参照してください。
プレビュー版でできること・できないこと
できること
- ローカルプロジェクトを開いて、ファイル編集・差分の視覚的レビュー・承認
- Git操作(ブランチ、コミットなど)
- 許可したコマンドの実行(ビルド・テスト等)
- ChatGPT・Workとの切り替え(ひとつのアプリ内)
現時点の制限(公式告知・報道ベース)
- Computer Use(PC操作)は未対応。対応時期は未定です(Mac版の機能は Computer Use解説 を参照)
- Waylandネイティブ対応が実験段階で、フローティングウィンドウやキーボードショートカットに不具合が出る可能性
- 開発側も「早期公開のため荒削りな点が残る」と明言しています
利用者から報告されている不具合(公式コミュニティより)
- CLIで作ったプロジェクトがアプリのプロジェクト一覧に表示されないことがある
- Wayland環境で入力まわりの挙動が不安定なケースがある
これらは「プレビュー版あるある」の範囲で、致命的というより「本番作業はまだCLIと併用が安心」というレベルです。
CLIとアプリ、どちらを使う?
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| ターミナルが苦手・まず画面で触りたい | アプリ(プレビュー) |
| 対応OSでなく安定性重視 | CLI(Linux版CLIガイド) |
| サーバー(GUIなし)で使う | CLI一択 |
| 本番の重要作業 | 当面はCLI主体+アプリは試用 |
アプリとCLIは同じChatGPTアカウントで併用できるので、「普段はアプリ、不安定なときはCLI」という使い分けが現実的です。CLIの基本は CLIの使い方 にまとめています。
動かないときの切り分け
プレビュー版特有のトラブルは次の順で確認を。
- 対応OS・バージョンかを
cat /etc/os-releaseで再確認(非対応なら起動しないことも) - Waylandを使っているなら、X11セッションで試す(ログイン画面でセッション切り替え)
- アプリを完全終了→再起動、それでもダメなら再インストール
- 症状別の一般的な対処は 起動しないときの対処 や トラブル総合ガイド へ
プレビュー版の不具合は更新で直ることが多いので、こまめなアップデートも有効です。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料プランでもLinux版アプリを使えますか?
A. ChatGPTアカウントでのログインが必要で、利用枠は契約プランに準じます。プランごとの枠は 料金プラン解説 を参照してください。
Q. Arch Linuxには入れられませんか?
A. 公式対応は Ubuntu / Debian / Fedora の指定バージョンのみです。コミュニティ製パッケージの報告はありますが非公式のため、自己責任での利用になります。
Q. Mac版・Windows版と同じ機能が全部使えますか?
A. 基本のプロジェクト操作は同じですが、Computer Useは未対応など差があります。プレビュー期間中は差が縮まっていく見込みです。
Q. CLIを入れているとアプリと競合しますか?
A. 競合はしません。同じアカウントで併用できます。ただし、CLIのプロジェクトがアプリ側に表示されない報告があるので、アプリから改めてフォルダを開くのが確実です。
Q. 正式版はいつ出ますか?
A. 公式の発表はありません(2026年8月22日時点)。新着は当サイトの 2026年アップデートまとめ で追記していきます。
まとめ
Linux版デスクトップアプリは2026年8月11日にプレビュー公開。対応OS(Ubuntu 24.04/26.04 LTS・Debian 13・Fedora 43/44)なら .deb/.rpm で今すぐ試せます。一方でComputer Use未対応・Wayland実験段階などプレビューらしい制限があるため、重要な作業は当面 CLI と併用するのが安心です。
関連記事:Linux版CLI完全ガイド / デスクトップアプリ完全ガイド / トラブル総合ガイド